算数の基礎とは

6年生の受験勉強

算数を苦戦している理由は

通塾している6年生で成績が思い通り伸びていない方は、常に、塾を継続するか、退塾してシステムを変えるか悩まれていると思います。

塾で成果が出ないものを続けていていいのかと葛藤していると思います。

かといって、

  • 家庭教師は高いし、当たり外れもあるし…
  • 個別指導は効果が…
  • 動画授業は効果がなかった…
  • 市販の教材を取り組むだけで出来るようになるとは思えない…

どれも決め手に欠きます。

では、どうして勉強で苦戦しているのでしょう?

それは基礎ができていないからです。

「基礎はできるんだけど…」という言葉を聞くことが多いですが、基礎の定義によって、「やはり、基礎ができていないから、苦戦しているんだ」となると思います。

 

基礎は易しい問題ではない

基礎というと、ほとんどの人がと言って良いほど、易しい問題だと思うと思います。

しかし、私の基礎の定義は易しい問題ではありません。

応用に繋げていけるかで考えたいからです。

私がスカイプ指導で「この解き方じゃ通用しないよ」という言葉を使うことが多いです。

その問題は解けたとしても、これよりも少しだけ難しくなったら解けなくなるだろうなというときにその言葉を使います。

解き方、書き方を変えることでもう少し難しい問題にも通用します。

つまり、解けていたとしても、応用は解けないだろうという解き方や書き方をしていれば、基礎ができていないとなり、応用まで通用するだろうという、理に適った解き方や書き方をしていれば、基礎ができているとなります。

基礎をそのように定義すると、基礎と応用が繋がり、基礎ができていれば発展でき、基礎ができていなければ発展できないことになります。

易しい問題が解けることを基礎が固まったと考えるのには無理があります。

 

なぜ、基礎が身につかないか

どうして基礎ができない子がいるのでしょう?

それは、基礎を重視する指導を受けたことがないからだと思います。

とにかく答えが合えば○がつき、肯定されるわけです。

良い点数が取れればクラスも上がり、座席も前に行き、優越感に浸り、多くの大人に褒められます。

いつの間にか、しっかり書くことよりも、正解になることが重要と考えてもおかしくはありません。

 

導入時はともかく、テスト後に正解になった問題で、「この問題は合っているけど、書き方を変えなさい」と言ってくれる人はいなかったのではないでしょうか?

SNSでも「合っていれば良い」「合っているのに否定したらやる気をなくす」「解き方は変えない方が良い」というフレーズが目につきます。

それが基礎が身につかなかった理由だと思います。

 

基礎を身につけるためには

「式を書きなさい」「板書を写しなさい」「この問題はこの通りに解きなさい」

このような指導はよくあると思いますが、それでは新しい問題を、どう書いていいかまでは身につきません。

結果論の解説になってしまっています。

問題を解いて、解けないときは解説を見て「こうすればいいのか」と納得し、定期的に反復する学習は、定番の学習スタイルですが、それでは、新しい問題を見たときにどう書いたら良いかのレベルアップはしません。

初めて見る問題に、どう書いていったら良いかをレベルアップさせることが狙いの教材でないと、なかなか基礎は身につかないと思います。

 

お薦めしておりますV6算数は「このキーワードがあるときはこうやれば上手く行くことが多い」と大雑把な感覚を身につけることを目指しています。

例えば「しきりのある水そうのグラフの問題は、真正面から見た図をかいて、底面積・高さ・時間を書き入れれば解けることが多い」などのようにです。

 

これを言葉で身につけておくだけでも、かなり対処しやすくなりますので、V6算数では、解説の式を見て納得するという手法ではなく、日本語で流れを身につけることを優先しています。

そのための勉強法としては、解説の冒頭の日本語での流れを音読で読み、それを自分の言葉で清書して自分で使える武器となります。

V6算数は全体的な見栄えも良いと思いますので、つい、普通の問題集と同じように使ってしまうかもしれませんが、それでは効果半減です。

まず、「枠内の流れを暗唱できるように覚える」→「自分の言葉で書き表す」とやってください。

それができましたら、自然と解説を真似した良い書き方や解き方をしようとするはずです。

応用力に繋がる基礎を固めるとはこのような学習だと思っています。

コメント